Springのサポート有償化に思う、オープンソースで飯食うにはどうしたらいいのか?

SpringFrameworkのサポートが有償化により、無償版を作るためにfork(枝分かれ)しようぜ的な流れがあるようですね。たぶんそうなったとしたら無償版をサポートしていく人たちはボランティアなのかもしれませんが、その人たちの飯食う手段は別にあるんでしょうね。SpringSourceの方々は、SpringFrameworkのメンテナンスも飯の種にしたくて、サポートの有償化という話でしょう。でもそこで飯を食うのってお金を誰が払ってくれるのかっていうと、誰も払いたがらないところなんでしょうね。タダで使っている奴らもいるのに、なんで俺らがお金を払わなきゃならんの?って、なっているのが、今の炎上すかね。
SpringFrameworkって既にとても多くの企業で使われているから、そこにお金を払うことって公共性が高い事ですよね。ほんとはもっとでかい枠組み(例えば国とか。)からお金が出てくれるといいんでしょうね。Ubuntuのように極端にカネをもった1個人から出資されるのでも良かったんです。
他にも営利目的の企業になるのではなく、非営利団体を設立して、そこでお金を集める、Mozilla FoundationとかEclipse Foundationとかのように出来なかったんでしょうか。(余談ですが、Eclipse FoundationはIBMからの風当たりが強くなったのか、最近スピンオフしたベンチャー企業の設立が増えている気がする。)VCから資金を調達したことが間違いだったんでしょうか。このままの流れでSpringFrameworkが使われなくなってしまうことはないと思いますが、勢いが弱まってしまうのは残念ですね。
そんなことを思いつつ、どうやったらオープンソースで飯食えるんだろうと考えてみました。ソフトウェアから得られている利益は見えづらい上、コピーのコストはないと考えられます。でも作成するコストは結構かかる。(再利用とかできるようにしたところで、それをうまく使うための学習コストは無視できません。)ソフトウェアを創造するコストに至っては、芸術家と同じレベルで時間がかかる。と、書いてみて思ったのは、芸術の分野とソフトウェアの分野ってコスト構造が似てるのかもしれないなと。新進気鋭の芸術家を保護するのと同様、ソフトウェアを創造する人たちも保護すべきなんでしょうね。それを企業レベルでやってるのがGoogleとかだと言えそうです。
オープンソースに一番お金を払うべき企業はどこなんでしょう?エンドユーザー?もしかするとその叡智を借りている企業かもしれません。いわゆるSI企業と呼ばれる企業とか。コストな圧力がお客さんからもツールからも来るのは苦しいです。自分達の生活を守んなきゃやってられないですもの。
なんかお金が循環しない業界なのかもしれないですね。