そうっすか。泥のように働けと。

なんか毎年流行語大賞狙ってるんじゃないかといぶかしがってしまうIPAのIT業界ネガティブキャンペーンが先日あったそうですね。
http://www.atmarkit.co.jp/news/200805/28/ipa.html
昨年の「3Kの“帰れない”は、帰りたくない人が帰れないだけ。」とか今年の「10年は泥のように働け」とか、そんなモーレツな人が偉くなれるのがSI業界なんですね。*1
偉い人たちは、基本的にMな人が自己鍛錬と修練の場としてこの業界を選んでる人が多いとか、そういう感じで見えていたんでしょうか?実際は違いますよね。ほんとは他の仕事をしたかったけど就職できなかった人もいますよね。他にも専門的な技術を生かしたソフトウェアを開発したいけど、システム開発だと仕組みをつくる事の方が重要だからそっちに力をかけようねとか、どうもその辺りがずれてましたね。いくら討論だとしても、業界の方からみたら、学生さんは関心を引くべきお客さんですよね。どうも偉い人たちは学生さんをお客さんとしてみていません。そんな感じだとお客さんの事を考えず、よくいいシステムが作れて来れたんだなと思えてしまう。そうか、その辺りは無駄でもモーレツに働くことでカバーしてきたのか。
でもだからと言って、ああいう話はないよね。そういう注文をつける前に、夢とか、希望のある仕事なんだと言うことを訴えて欲しかったな。駒として働いたり、働いてもらう事ももちろん大事。でも、日本にITという技術を用いて世の中をより良く変えていこうと言う、そういう情熱をもった会社はほんとに限られてない?世界を見渡してもめちゃくちゃ多くはないんだろうけれども。

*1:IT業界ってなると、ちょっと広すぎるんで、例外が増えそうだからSIに限定しちゃいますね。それはそれで議論呼びそうですね。