デブサミ2014に参加した!(2日目)
続いて2日目のレポートです。
Team GeekによるFearless Change
資料: http://www.slideshare.net/kdmsnr/20140214-teamgeekfearlesschange
講演者の角さんは、Team GeekとFearless Changeの翻訳に携われた方。本当に様々な本を翻訳されている方で、リーダブルコードの翻訳もされました。
Fearless Changeは組織にアイデアを広める方法を48のパタンを使ってまとめられた本です。パタンを使ってまとめられたもので有名なのは、デザインパターンがあります。
@hyukiさんの定義によるち、大抵のパターンには、下記の4つの要素が含まれるそうです。
- 文脈
- 問題
- 解決
- 制約
パターンはそれぞれこれらの要素が関連しあっているので、全体象を記述する表記法がほしいです。それらしいものを今度書いてみようと思ってます。
越境する開発~あの日開発していたサービスの名前を僕たちはまだ知らない~
資料: 非公開
講演者の市谷さんこと@papandaはDevLOVE等で非常にお世話になっていたのですが、最後のデブサミと言っていたので、行かずにはおれませんでした。
市谷さんは基本的に資料は公開されるのですが、新たに自分のビジネスを立ち上げる事も含めてお話されたため、今回は非公開にされているようです。
ベースになっている話はこちらです。 http://www.slideshare.net/papanda/ss-28080078
非公開ということで、あんまり詳しく書けないですが良い話でした。
モーションセンサーの現状と2014年の予測
資料: http://www.slideshare.net/kaorun55/devsumi-201414c5
講演者は0日めのセンサー&デバイス祭りのオーガナイザーの @kaorun55 さんでした。裏番組が@kawagutiさんという、よくあるバッティングでした。ざんねん。で、Kinectに代表されるモーションセンサー以外にもOculus RiftというヘッドマウントディスプレーやリコーのTHETAという、360度撮れるカメラの紹介がありました。
このOculus Riftは、0日目のレポートにも書きましたが、ほんと素晴らしい没入感のディスプレーで、首を回す角度に合わせ、ディスプレイの可視領域も変わります。それが全天球全て対象に変わるため、THETAと組み合わせるとあたかもその場にいるかのような印象を受けます。これは正直、体験しないとわからないです。機会があればぜひ体験してください。
Kinect等のモーションセンサーデバイスもPCへの組み込みが始まっています。これまではデジタルサイネージに良く使われたモーションセンサーですが、わざわざアプリを使うためにこれらのデバイスを購入する人は稀ででした。既に組み込まれているのであれば、話は違います。そういったアプリが今後増えていくだろう、というのが2014年の予測でした。
ちなみにですが、こういったデバイスの補助アクセサリは、3Dプリンタで印刷できるデータで配布されることが増えているそうです。
その他面白かったデブサミの資料
デブサミの資料は、 http://codezine.jp/article/detail/7640 にまとめられています。 この中で面白そうな資料をピックアップします。
Play2/Scalaでドメイン駆動設計を利用した大規模Webアプリケーションのスクラム開発の勘所
http://www.slideshare.net/sifue/developers-summit-2014-play2scalaweb
ドワンゴさんのサービス、ニコニコ生放送をPHPからScalaに置き換えている際、ドメイン駆動設計をフル活用し、柔軟性、拡張性の高いシステムを構築しているという話です。
ドメイン駆動設計は、数年前から流行してますが、コード側にモデリングを寄せた設計手法ととらえてもいいと思います。1日目の方にちょいちょい書いていましたが、インフラ、テスト、モデリングそれぞれコード側に寄せ、集約するように発展してきたのが2000年代だったんじゃないかな、と思ってます。関連する技術を調べてまとめてみたいところ。
新卒エンジニア研修ですべきことできること
https://speakerdeck.com/ryopeko/devsumi2014-dena-bootcamp2014
DeNAの新卒エンジニア研修の話です。Twitterでとても良かった、と評判だったので、共有します。
最後に
デブサミのオーガナイザー(代表責任者)の@iwakiriさんこと岩切さんは、後継者を育てるため、今年のデブサミを最後にオーガナイザーから退くそうです。デブサミは今年で12回目で、岩切さんはデブサミの立ち上げから一貫してオーガナイザーを続けられていました。
岩切さんがデブサミを始めたのは35歳の時で、35歳定年説なんて嘘だ!と主張されていましたが、今回のデブサミは前夜祭を含め、本当に面白いセッションが多く有意義に過ごすことができました。
岩切さんがデブサミを始める時、会社からデブサミのようなイベントができないか相談され、また仲間から背中を押されていたのですが、一週間ほど悩んで決めたそうです。
僕は今32歳なのですが、35歳になるまでに、そういう風に仲間に背中を押されて新しい事を始められる人になれるよう、頑張ります!