Ganymedeの新機能、パンくずリストに思う。

パンくずリストは見た目に面白いのですが、実際はあまり使わないかも…。キーボードから操作できたりするとまた違うのかもしれませんが、パンくずリストを辿ってクラスを探すくらいなら、別の手段で一発ジャンプしたほうが早いような気がします。

http://www3.vis.ne.jp/~asaki/p_diary/diary.cgi?Date=20080321

ええと、たけぞうさんの日記のコメントにいろいろと書くのもなんなのと、今日のネタに良いかと思ったので、こっちに書きますね。
パンくずリストを実際に使ってみた感想ですが、コードを読むときにはとてもいい感じです。確かにたけぞうさんのおっしゃるとおり、

一時的にパッケージ・エクスプローラとアクティブなエディタをシンクロさせる

という方法もとれます。ただパンくずリストが登場したのには三つの理由があると思ってます。
一つ目はパッケージの移動が楽なことです。パッケージエクスプローラ上で階層構造に表示することでパッケージを下っていくこともできますが、いちいち探す必要があります。パンくずリストにはインクリメントサーチができるフィルタリングがついています。それを使って当りをつけて読むことができる点は今までできなかったことじゃないかと思います。
二つ目はパッケージ内の可読性です。org.eclipse.ui.workbenchプラグイン辺りのパッケージを見てみると、数十から数百のクラスがあります。パッケージエクスプローラ上に全部表示しきれないパッケージはかなり読むのがしんどいです。これもインクリメントサーチで楽ができます。
三つ目はMylynのフィルタリングです。Mylynはタスク指向UIを提供するために、パッケージエクスプローラの表示をフィルタリングすることができます。Alt+クリックを押すことで隠されて部分を見ることもできますが、これがやってみると探しているものが見つからないと何度も押すことになり、結構めんどくさいです。
個人的にこのUIはExperimentalといわれている通り、実験的なものだとは思ってますが、実用性がないといわれると、上記のように弁護したくなる機能です。今のところマウスがないとなんともならない点は確かに不便ですが、Ganymedeを試されている方はコードリーディング時にでもお試しください。

2008-03-23 追記

パンくずリストはAlt+Shift+Bで開く、もしくはフォーカスが当たり、カーソルでフォーカスを切り替えられる事がわかりました。