ソフトウェア開発者として自分にできること

例えば災害時、ソフトウェア開発者としてできることって何があるのか、考えたことはありますか?言ってしまえば、ソフトウェアはインフラが整備されていなければ、何もできない、不自由なものだということを忘れてはいけない気がする。
それじゃ、ソフトウェアが扱っている情報というものに視点を移してみよう。災害時に情報があるのとないのとで、全然状況が変わってくることが分かると思う。例えば緊急時の避難先を知らなければ、助け合うことが難しくなるだろうし、救援をするための炊き出しをしている場所がどこであるのかを知らなければ、その日の御飯にも困ってしまうのではないだろうか。そう。情報はとても有用なものなんだ。
情報を安価に伝播するための技術がソフトウェアだと定義するなら、ソフトウェアはとても有用だ。でもソフトウェアを使うためには、そもそも電気がなければならないし、情報を伝播するためにはネットワークも生きていなければ使えない。災害とかの緊急時にソフトウェア開発者ができることってなにもないんじゃないかと思ってしまう。でもインフラさえ復旧してくれればソフトウェア開発者ができることは急にたくさんできてくるので、とても活躍できる。特に孤独な人たちをつなぐための環境として、ソフトウェアが提供できるものって結構たくさんあるんじゃないのか?その日その日を生き抜く暮らしが終わって、普通の生活へ戻りつつある場面で、孤独な人は独りだから、生きる希望を見失うことがあってもおかしくない。そういうときに同じような境遇を持った人たちが仮想的に集まる場があれば、助け合うことができる。こういう場面でソフトウェアはとても有用だ。掲示板でもなんでもいい。理想を言えば無線LANを通して近くの人と通信できるような環境がいい。
ソフトウェア開発者として、「なに」を作っていくかをもっと考えていきたい。